ナオキ
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プライズ検定
最初で最大の関門
皆さんこんにちは!
生涯全力スキーヤーのナオキです!
プライズ検定
最初で最大の関門
テクニカルプライズ
もし1級までは順調に合格してきたスキーヤーでも、テクニカルは一筋縄ではいかないものです!
そんなテクニカルについて、
今回は合格基準や1級までとのレベルの違い
そして全種目の合格ポイントをまとめて見ていきましょう!
それではまずは、
テクニカルの合格率を見てみましょう!
まずテクニカルは、
1種目が100点中75点を合格点とし、
4種目合計で300点
が合格ラインとなります。
スキーグラフィックの2015年4月号によると、
テクニカルの全国平均合格率は…
12.7%でした!
受験者4121人中524人が合格というデータでした。
個人的にはデータが古いことと、
地域によってもバラつきがあること
肌感としてもう少し低いように感じたので、
実際にはギリギリ10%行かないくらいかなと思っています。
テクニカルは既に合格している方や、優に合格レベルを超えている競技出身者も多く受けており、
リアルな一般スキーヤーの合格率を出すことは困難になっているため、単純な統計では少し高めになってしまいます。
これらを踏まえて考えると、
10人に1人いるかどうかという合格率なので
1級までよりもさらに高く険しい資格になる
ということでした!
1級までとテクニカルの違いは何か?
結論から言うと、
2つあります。
それがコチラ!
まずはこの二つがテクニカルの初歩となるので、
こちらを詳しく見ていきましょう!
ターンスピードを解説するにあたり、
さらに詳しく以下の2つの要素にわける必要があります。
まずはズレについてですが...
板をずらしながらターンをするということは、いわばブレーキをかけながらターンをしている状態なのです。
スキーでの「板をズラす」というのは、これと全く同じ原理で、進みたい→の方向と板の向きが違うことによって生じる摩擦がスピードを殺してしまっているのです!
プライズ検定になると1級までと違い、
どんどんスピードアップしていくような積極的で攻撃的な滑りが求められてきます。
実践的な言い方をすると、
テクニカル以上に求められる滑りとは...
ズレが少なく
スピードのある滑り
ではズレの少ない滑りとは、
どのような滑りのことを言うのか?
それがコレです!
こんなシュプールが残るようなターンのことを、
「カービングターン」といいます。
カービングターンは、さっきのズラしたターンとは反対に、
自分の進みたい方向→と、
板の向きを合わせなければいけません。
つまり…
進行方向と板の向きが合わせられるとスピードに乗ったターンができるわけですね!
まずはターンスピードを引き出すために、正しいカービングターンを身に付けることから、テクニカルへのステップアップは始まると考えましょう!
そこから更にターンスピードを上げるための
もう一つの鍵が『重心移動』です!
板が走るターンをしている人は、
必ず板の上で大きく動いているのです。
言い方を変えると、
荷重点を移動させているのです。
理想をいうと、
ターンはトップから入ってテールで終わるのがベストです。
足裏のポジションでいうと、
というイメージです。
多少の個人差はもちろんありますが、
まずはザックリとつま先寄りから、かかと寄りへとターン中に荷重箇所を後ろへ動かしていくイメージを念頭に置いておきましょう!
荷重を続けながら板を前から後ろへ抜き、たわみの解放で板が走ります。
この前から後ろへの動きが、
ターンスピードを上げるために重要な重心移動になります。
重心移動というのは体の動きであり、
この体の動きが止まると板の動きも止まり、走らないターンとなります。
まとめると、
前から後ろへ重心移動することで、たわみを解放してターンスピードが上がる。逆に重心移動が無ければ、ターンスピードが上がらない。
ということでした!
それでは各種目毎のポイントを順に解説していきます!
各種目、合格ポイント解説の要点をまとめてご紹介します。
他にも注意点や合格ポイントのさらに詳しい解説は各ポイント下部のそれぞれの解説記事をご覧ください!
※特にこのマークの部分は、
大きく得点に関わるところなので要チェックです!
テクニカルの大回りを突破するためには、
3つのポイントがあります。
ターンにおいて荷重と切り替えは基本中の基本ではありますが、ここの動きが1級とは根本から変わってきます!
動きが逆になっていることがお分かりでしょうか?
脚部を伸ばしながらスキーに圧をかけ
立ち上がるのではなく曲げた状態で切り替える
という高度なテクニックは、
自分の重さを乗せながら荷重をしていたこれまでとは大きく変わってきます。
次にズレを使う局面についてです!
前半ではスキーで雪を削りながら伸ばし荷重、後半ではより強く圧をかけてスキーをたわませて加速させる。
この流れを作っていきましょう!
スピードが上がるとこうした『外力』にどのように対応していくかもプライズ検定突破のためには欠かせない要素です!
最後の要素は『荷重ポジション』です!
テクニカルではターンの局面に応じてポジションを移動させる必要があります。
1級との違いでも解説したように、
ターン前半と後半では荷重するポジションをどんどん後ろに下げていきましょう。
テクニカルの小回りにも、
同じく3つのポイントがあります。
谷回りでズラして身体からスキーを離す
まず谷回りのポイントは…
ズラしながら身体からスキーを離していく
つまりは外へ外へとスキーを出していく
ということです。
スピードに乗って脚部を伸ばしながら
スキーをズラしましょう。
こうして谷回りの時間を長くとるように
意識できれば安定した谷回りができるでしょう!
両スキーのエッジを切り替える
切り替えでのポイントは、
両スキーのエッジを切り替えること
当然のことのように思えますが、
両エッジを同調させて切り替えることは非常にレベルが高い技術です。
両スキーのエッジを切り替えるには、
リズムが早い中でも焦らず切り替えで
重心を両スキーの中心にセットして正しくフラットを作る必要があります!
常に両スキーのエッジの角度や向きが揃った
完璧なパラレルターンをするためにも
この切り替えからの正確な同調操作は非常に大事なポイントでした!
山回りでズレを減らしてスピードを上げる
最後は山回りです!
山回りでのポイントは、
ズレを減らすことです!
テクニカルのレベルになると、
ズレのコントロールは谷回りで
山回りはスピードを制御するズレを減らしてあえてスピードを上げる
そんな技術が求められます。
プライズ検定では、
これまでよりも段違いのスピードが求められますが、
山回りでのズレを極力減らすことで
スピードを上げていきましょう!
以上がテクニカル小回りの合格ポイントの要点でした!
次にテクニカルの総合滑降です。
総合滑降では次の4つの観点から合格ポイントを解説します!
ターンスピード
まず一つ目は『ターンスピード』です!
最初に解説してきたように、
総合滑降で最も重要なのはスピードです!
「総合滑降はスピードが全て」
と言っても過言ではなく、いくら綺麗な滑りができてもスピードが足りなければ、たったそれだけで不合格になるくらいです!
また、演技全体を通してのスピード感はもちろん大事ですが、テクニカルでは1ターン1ターンのターンスピードをかなり重視されています。
谷回りで捉えて安定感があるか
山回りで身体が回っていないか
間延びしていないか
一つ一つのターンの完成度から、
スキーが走るターンができているか?
ということを意識しましょう!
リズム変化での減速要素の少なさ
2つ目のポイントは『リズム変化』です!
リズム変化も検定員は非常に注意して見ているところで、ここでも特にポイントとなるのは…
リズム変化でスピードを落とさないこと!
やはりスピードですね。
「スピードを最後までつなげることが重要」という分かりにくい解説を目にすることは多いかと思いますが、
実際はこうしたリズム変化の部分に要注意ということですね!
特に大回りから急に小回りをする構成は、
難易度が高くスピードが落ちる可能性が高いので注意が必要です!
大回りでスピードに乗っている時は、
急激に小回りでリズム変化を入れるのではなく、一度中回りを入れて安定したリズムの流れを作ることを心かけてみましょう!
圧を抜かない切り替え
3つ目のポイントは『切り替え』です!
総合滑降に限らず、プライズ検定では全ての種目で共通してカギとなるのが「圧を抜かない切り替え」です!
切り替えで圧が抜けてしまうと、
スキーの走りが死んでしまうことが最大のデメリットです!
スキーの走りを見せることが一番重要なプライズ検定において、スキーの走りが死んでしまうのは致命傷です...
総合滑降でも、リズム変化の時に切り替えで上に抜けてしまい、減速してしまったことで減点されている人は多いので、やはり切り替えは要注意ですね!
ターンの支点コントロール
最後のポイントは「ターンの支点」です!
身体のどの位置から雪面に重さをかけるかということ。
ターンの局面において支点を変えていくことで効果的にスキーに圧をかけることができる。
特にターン後半にスキーに圧をかけるために重心を下げれていないスキーヤーが多く、それでは立った状態のまま滑っているように見えて脚部の動きも出ません。
つまり、山回りではターンの支点を下げていきながらスキーに圧をかけることがポイントですが、支点が高いままの人が非常に多いのです!
谷回りでの支点は
肩~胸あたりの高い位置
山回りでの支点は
股関節のあたりに低い位置
ターン後半で、支点をここまで低い位置へ移動させる理由は、
軸を弓なりに作ることで、高く・長くとるよりも、強い圧を受け止めることができるようになるからです。
テクニカルの不整地小回りは、
非常に難易度が高いのでポイントが5つになってしまいました...
なるべく簡潔にそれぞれ説明してきます!
質の高い吸収動作
まずは吸収動作についてですが、
“質の高い吸収動作”とは何なのか?
答えを言ってしまうと…
脚部だけを曲げて
吸収すること
あえて脚部だけと言うのは、
吸収動作のタイミングで上半身を曲げてしまう人が多いからです!
そのため質の高い吸収動作をするには、
上半身はなるべく直立させて脚部だけを大きく曲げながら吸収するようにしてみましょう!
スムーズに速くズラして滑る
テクニカルではコブを降りるスピードも求められるので、ズレの速さのコントロールが大事です!
ズレを速くするには…
エッジの角度を緩めて
雪を削る量を減らすこと!
雪面との摩擦を減らすことでズレるスピードを上げるイメージです!
上体を谷側へ向ける
次のポイントは上体についてです。
コブでも整地での小回りと同じく、
上体は谷側へ向けてキープしましょう!
その理由は…
身体をスキーと一緒に回してしまうと
上手くズレを使えず、リズムが速いコブに対応できないからです!
では上体を谷側へ向けるコツとは
ズバリ…
逆捻り
スキーの向きと上体の向きを
逆に捻ることです!
スキーをズラす時の姿勢は、
逆捻りした型を作ることが基本になります。
コブの裏側へストックを突く
ストックはコブを超えるタイミングで
コブの裏側へ突きましょう!
コブの裏側は良く言われますが、
イメージしにくいので、
私はコブを超えるタイミングで突くように意識しています!
コブを超える前にストックを突くと、
コブの溝を降りながらストックを突くことになるので、上体から迎えに行くような形になってしまいます。
そうなると上体が前屈みになりやすくなり、
その結果として衝撃を食らいやすくなってしまいます。
なので、コブを降り切って乗り越えるタイミングまでストックを突くのを我慢しましょう!
スキーを下に向ける時間を作る
最後のポイントはコブを超えた後です!
テクニカルのレベルになると、
コブにもスピード感が求められるので
スキーが下を向く時間をできるだけとりましょう!
逆にスキーを横に向ける時間が長くなると
ズレが多くなったり、コブの中で綺麗なターン孤を作れなくなる可能性があります
ではテクニカルの検定を見ていて、
全体的に不合格になってしまっている滑りの傾向をまとめました
※各種目の不合格パターンはそれぞれの解説記事をご覧ください。
という感じで列挙してみましたが、
やはりどれを見ても”ターンスピード”に関わるものばかりでした。
ターンスピードに関しては、
単純に思いっきりスピードを出せば良いということではなく、
一つ一つの質を上げて
スキーの性能を活かしてターンスピードを上げていく
この課題をクリアできなければ、
テクニカルの合格は難しいでしょう!
ターンの質を上げるためには、
こちらの記事をご覧下さい!
ターンの技術はもちろんですが、
切り替えについても1級までとテクニカルとでは大きく変わってきます。
プライズ検定では、
切り替えで圧が抜けてしまう滑りは非常に不合格になりやすい傾向があります。
そのため、切り替えで圧を抜かないための重心移動についても学んでおく必要があると思います!
単に「どういう動きをすれば良いのか?」ということだけではなく、「これまでにしてきたこととどこが大きく変わるのか?」を注目しましょう!
それでは今回のまとめです!
テクニカルの合格率
ギリギリ10%無いくらい
テクニカルと1級までの違い
ターンスピード
コンディション適応度
テクニカル各種目のポイント
◆大回り
伸ばし荷重と曲げ切り替えで
ターン後半に加速させる
◆小回り
谷回りでズレを使い山回りのズレを減らす
切り替えで両スキーのエッジを切り替える
◆総合滑降
ターンスピード、リズム変化、演技構成
全ての質を上げて最後までスピードを繋ぐ
◆不整地小回り
ズレのコントロールをしつつ
スピードを出せる
ということで、
いかがでしたでしょうか?
テクニカルに合格するためには、
一つ一つのターンの質を上げることが絶対の条件になります!
そんな、これからテクニカルを目指す方へ
ターンの質を上げるためのマニュアルをまとめした!
このマニュアルからスタートし、
プライズ検定に合格した声も多数いただいております!
そんな方は、是非こちらのマニュアルをご覧下さい!
それでは今回は以上になります!
最後まで見ていただき、
ありがとうございました!
今回の内容の参考資料
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