自分の滑りを見て
「うわ、ダッサ...」
と思ったこと、ありませんか?

生涯全力スキーヤーのナオキです!
今回は僕の後輩のビデオを見ながら、
プライズ検定を目指す皆さんにも、参考になるアドバイスをしたいと思います!
今回の内容ですが、
シルエットをかっこよく魅せるための方法と意識
について話していきたいと思います!
皆さんは自分の滑っているビデオを見て、

と思ったことはありませんか?
僕も初めて自分のビデオを見たとき、
誰コレ......俺やんけ!!

となりました(笑)
それからは、かっこよく滑りたくていつも鏡の前で柏木義之デモの真似ばっかりしていました。(それだけじゃダメとも知らずに...)

(出典:柏木義之デモのFacebookより)
スキーヤーにとって、
超スピードでかっこいいシルエットで滑ってゲレンデの人たちから注目を浴び、女の子からもモテモテ!
そんな夢を見たこと...絶対ありますよね??

プライズを目指すレベルのスキーヤーであれば、見栄えや迫力のあるターンを目指してこられたと思います!
そしてもちろん、
そこには少なからず採点にも影響があります!
自分の滑りがダサい(><)

今回は、そんなスキーヤーのお悩みを解決したいと思います!
目次
谷回りでのシルエットの重要性について
では、
さっそくビデオを見てみましょう!
まぁ彼はテクニカルまであと一歩というところまで迫ったほどの実力者!
研究意欲もかなりあるので、
ほっといても来シーズンには受かるでしょう!
では皆さん、さようなら~(@-@/)


彼の滑りを見てもらうと、
足元の板サバきは抜群に上手いです!
雪面もとらえているし、
重さの感じられるターンをしています。
そしてシルエットが悪い訳ではないんですよね。
むしろ見た目は綺麗です。

では、なぜ今回のお題をシルエットにしたかというと、
彼の課題を考えた時、
「これを意識できると谷回りのシルエットが一気に良くなる!」
「プライズ合格を目指すスキーヤーにとって、意外とココで一気に滑りが変わる人も結構多いのでは?」
と思ったからです!
でも、気を付けて下さい...
実は今回はシルエットを良くするのが目的ではなく、これから先はもっと大事なことも話してます!
スキー谷回りのシルエットは”動作”ではなく”現象”
それではまずはシルエットについてお話しようと思います!
最初に昔に僕が柏木デモの真似をしていた話をしましたが、これはシルエットを完コピしようとしていただけだったんですね。
何度も画面を見比べたり、
鏡の前で格闘したりしてましたw
(昔の自分の絶望的なシルエット...)
けど、これだけじゃダメだったんですね。
なぜシルエットを真似しようとするだけじゃダメなのか?
をここでは説明していきたいと思います!
ターン中のシルエットは、
雑誌やDVDでよく「正しい運動をした結果」という表現をしているのをよく見かけます。
これは全くその通りだと思います。
これはつまり『現象』というやつですね。
スキーでは「動作」の先にしか「現象」はありません。
表現したいシルエット(=現象)があるのであれば、
それにつながる正しい運動(=動作)を知る必要がありますよね。
個人的には形から入るというのは
導入として間違ってはいないと思うんです。
実際にストックワークが格段に良くなったり、
逆にシルエットを真似しようとして技術がオマケのように付いてくることもありました。
(知らない間に改善されてたというだけです笑)
上手い人の真似をしたり、
シルエットでカッコつけようとするのは大いに結構!
ただ、大事なのはやはりターンの質なので、
「形だけじゃダメ!」ということも忘れないで下さいね♪
谷回りでターンの支点をコントロールせよ!
後輩君の滑りで僕が注目したのは、
谷回りでターンの支点が低い
ということです。
身体のどの位置から雪面に重さをかけるかということです。 てこの原理の支点・力点・作用点の「支点」です!中学の理科、覚えていますか?笑
谷回りでは、高い位置から重さを乗せるのが理想的です。
なぜなら、高い位置からスキーへ荷重できると、板の面に対して上半身含めた全身で垂直に荷重ができるようになるからです。
すると、最も効率良く、そしてより大きな力を板に伝えることができます。
さらには身体が一番長く見える姿勢でターンに入れるので、かっこいいシルエットができます。
後輩君の場合では、
谷回りと山回りでスムーズな1ターンの流れができていない
ということがお分かりでしょうか?
山回りに圧が集中してしまっており、
1つのターンの中で圧を上手く利用してスキーのたわみを活かしきれていないのが非常に残念な部分なんです。
その原因も谷回りの描き方ではないかと思います。
これが本人が今一番悩んでいる、
”落差のあるターンができない”
という現象にもつながってきていると考えられます。
先程の僕の画像と、
後輩君の画像で谷回りでのターンの支点を比較してみましょう!


この二つの画像で、
支点の高さの位置が違うことが分かるでしょうか?
後輩君は腰のあたりから、
僕は胸のあたりから重さを乗せています。
実は僕たちの体格はほとんど変わらないのですが、シルエットも身体の長さの見え方も全然違ってくるのですね!
ここまでは、「現象」の話をしてきました。
次からは高い位置から谷回りに入り、
身体の長い軸を魅せるためには、
どんな「動作」をすれば良いのか?
という「意識」について説明していきたいと思います!
谷回りでかっこいいシルエットを出すための動作
では、ここでは具体的に谷回りで支点を高くするための動作について説明していきます!
その答えは...
「両肩から荷重し続ける」
ことです。

めちゃくちゃ滑りが変わりますよ!
マジで!!
まず、ターンの前半って脚を伸ばしていってる時間ですよね?
その時間にポイントがあります!

①正確に「両肩から」重さを伝えること
どちらか片方だけになったり、肩から重さが伝わっていない時は正確に荷重できていない可能性が高いです。
②前傾過多にならないように!
肩(上半身)からの荷重を強く意識をして、前傾が強くなり過ぎたり、膝から脚部を曲げてしまわないようにしましょう。
脚を伸ばしていくということは、
身体からどんどん離していく動きになりますが、
あくまで両肩から重さをかけ続けて下さい。
そして必ず両肩から力を伝えているという感覚をつかんでいる状態のままターンへ入っていきましょう。
そうするとスキー板の面が壁となり、
かけ続けた分の圧が雪面から返ってきます。
(雪質によっては返ってこないときもありますが笑)
ターンマックスまでは、
こうして脚を伸ばしながら圧をかけ続けましょう。
遠心力に逆らう感じです。

地上でも簡単な動きで試してみてください。
肩のラインが板(足)の傾きと平行になると思います。
上半身も板に合わせて綺麗に傾いていますよね?
これがよく言う「内傾角」というやつです!
この状態が最も身体が長く見えますね。
後輩君の場合、
上体の傾きが少ないのでくの字姿勢が早い段階で出てしまいます。
一番身体を長く見せたいタイミングで
軸が腰から折れてしまっています!
この場合、
両肩から板に垂直荷重ができず、
腰から荷重をするしかなくなります。
このまま脚を伸ばしていくとエッジが過度に立ってしまい、スピードを出せば出すほど角は強くなっていきます。
ここで何が起きるかというと...
谷回りで落差がとれなくなってしまいます。
正確には、落差を生む時間が取れないのです。
全身で徐々に、ゆったりと荷重をしながら谷回りを魅せていくことが大事になってきますね!
谷回りでのシルエット まとめ
では、今回のまとめです!
- シルエットは動作の結果として現れる現象!
真似するだけではダメ - 谷回りではターンの支点を高くとること
- 両肩から両スキーへの荷重を意識し、長い軸をとる
- 支点と圧をコントロールし、谷回り~山回りを一つの流れにする
今回は「シルエットを良くするために!」という題にしましたが、
これまで説明した動きや意識をすることで、
”結果的に”かっこいいシルエットが現れるという流れを覚えておいてくださいね^^
少し乱暴な結論になりますが、
今回僕が説明した谷回りでの支点を習得できれば、ターン前半のどのシーンを切り取ってもシルエットなんて勝手に見栄えしてますよ(笑)
そして後輩君も、
ターンを一つの流れとして支点と圧をコントロールできれば、
合格はもう目の前だ!!

最後まで見ていただき
ありがとうございました!

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