【苦悩日記：第1話】薄っぺらいプライドの持ち主

いつか絶対…
コイツら全員抜かす！

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今回より、
僕がこれまで本気でスキーに取り組んできた中で、 直面した挫折や苦労について、お話ししたいと思います！

その名も...

『苦悩日記』

これから5回にわたって、
ご紹介していきたいと思います！

そんな浮いては沈み、
また浮いては沈むといった、
波乱万丈な苦悩日記。

スキーヤーとしても人としても、
苦しみながらも成長できたと思えるのは、

全てどんな時でも本気で
スキーに向き合ってきたから！

そんな僕が振り返るスキー人生、
苦悩日記第1章のはじまりはじまり～

SAJスキーバッジテスト 2級

今となっては資格取得のための指導をしたり、
検定の前走（お手本）をさせていただくこともあります。

しかし、初心者だった当時、
この“2級”は僕にとって初心者と有級者の間を隔てる大きな壁でした。

一生懸命練習する先輩達に流されるように、
居候中は、検定での合格を目指すことになりました。

2級ぐらいなら...まぁいけるだろう！？

居候が始まってからある程度練習した後、
もともとスキーの経験もあり、ある程度検定のイロハも分かってきたところで次第にこう思うようになってきました。

先輩からもそう言われていたこともあり、
心のどこかでまだ受けたこともない2級を軽く見ていました。

そして、恐らくこの先忘れることのできない苦い記憶となる、

2級初受験の日を迎えることとなるのです...

スキー検定2級への初挑戦

そして迎えた初検定日、
受付を済ませ、本番の滑走を迎えました。

特に大きなミスもなく無難に演技を終え
当然合格と思いながら余裕で発表の張り出しを見に行きました。

ところが、そこで事件が起こります。

自分と同じくらいのレベルと思っていた同級生は合格。

そして自分はまさかの、全種目で不合格でした！

目の前が真っ白になった感覚は今でも鮮明に覚えています。

今となっては良い思い出ですが、
検定後に我慢できなくなり、スクールへ殴り込みに行きました。

自分の能力の無さの怒りからか、
検定員の皆様への八つ当たりに近い抗議をしました。

考えれば考えるほど負の感情に襲われ、
才能が無いことを理由に本気でクラブを辞めようかと思うほどでした。

中でも一番辛かったのは講習の班分けでした。

僕たちはスキー学校の研修生なので、
指導員による講習が午前・午後と実施されるのですが、

『2級受験組』
『1級受験組』
『1級合格組』

この3つのグループに分かれて講習が行われます。

2級受験組は瞬く間に上達し
2級に合格し1級受験組へと上がっていきます。

そして当然の様に2級受験組は人数が減っていき、次第に取り残されていくのです。

その劣等感は薄っぺらいプライドの持ち主の僕にとっては、耐え難いものでした。

いつかコイツら...絶対に全員抜かす！

そんな中で、なぜモチベーションを保つことができたのか？

その答えも、皮肉なことに
僕が薄っぺらいプライドの持ち主だったから
です。

中々上達できず、2級にも不合格という有様で、先輩や同級生に見下されているように感じました。

（実際は全くそんなことはなかったと思いますが…）

悔しさと自分への怒りから、
僕は一つの誓いを立てました。

『先輩も同期も...いつか絶対にコイツら全員抜かす！』

もはや、自分の下手クソさも相まって憎悪に近い感情でした。

その奮起をきっかけに3日間ずっと両足を強力なゴムで縛り、 強制的に足をそろえて綺麗なターンができるように、たった一人で猛特訓しました。

そのおかげでその前の次の検定では、
オールフラット（全種目合格点）でギリギリ合格できたのでした。

とりあえずは同期達にも追いついた。
これでようやく一安心。

そう思っていたのも束の間…
その後も、

1級検定への挑戦
チームメイトとの衝突

と更なる苦悩が待ち受けていたのですが…
それは次回お話しします！

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ということで、今回は以上です！

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました！