コブをスムーズに滑るためには、
コブの衝撃をうまく吸収しながら、次のコブへとスムーズに移行する技術が必要です。
その鍵となるのが 「ベンディング動作」 です。
このステップでは、コブでの実践的な動きを行う前に、まず整地でベンディング動作の基本を習得していきます。
ベンディングとは?
ベンディングとは?
足の関節(膝・足首)を柔らかく使いながら、衝撃を吸収しつつターンを切り替える動作。
通常のターンでは、伸び上がる動作(ストレッチング)を使って切り替えを行いますが、
コブの中では 足を伸ばさずに縮める(吸収する)ことで切り替えを行う 必要があります。
コブを滑る際には、
①コブに当たる
↓
②衝撃を吸収
↓
③切り替え
↓
④次のコブへ
という動作の流れを
スムーズに行うことが求められます。
ベンディングを習得することで得られるメリットをまとめると以下の通りです。
- コブの衝撃を柔らかく吸収し、安定感が増す
- 板が浮きすぎず、スムーズにターンをつなげられる
- コブの形に沿って動けるため、スピードをコントロールしやすくなる
逆に、ベンディングが適切に使えないと
- コブに弾かれ、バランスを崩しやすくなる
- スキーがコントロールできず、スピードが暴走しやすい
- 上半身が乱れ、連続ターンがうまくつながらない
コブをスムーズに滑るためには
「伸び上がらずに、衝撃を吸収しながらターンを切り替える」ことが必須です。
そのため、ここで ベンディングを使った重心移動と切り替えの動きをしっかり習得し、安定したターンにつなげることが重要になります。
整地でのベンディングの練習
コブに入る前に、整地でベンディングの基本動作をしっかり確認しましょう。
練習方法はこちら!
STEP
ターンの切り替え時に
「伸び上がらない」ことを意識する
「伸び上がらない」ことを意識する
STEP
切り替え時に膝・足首を曲げ
吸収するように切り替える
吸収するように切り替える
STEP
次のターンに入るときも
無駄な上下動をせずスムーズに移行
無駄な上下動をせずスムーズに移行
ココで意識するポイントはこちら!
- 重心を低くして、脚を引き付けるようにターンを切り替える
- 膝と足首を柔らかく使い、スムーズに吸収する
- 上半身はブレずに安定させる
③正しくベンディング動作をするためのポイント
整地での練習の際に、以下のポイントをチェックしましょう。
やってはいけない動作
- 伸び上がって切り替えてしまう
→ コブの中では弾かれてしまう - 膝が硬くなり、スムーズに吸収できない
→ コブの衝撃をうまく逃がせない - 上半身が前後にブレる
→ コブでのバランスが崩れやすくなる
正しくベンディングできているか
チェックするポイント
- 切り替え時に伸び上がらず、足元の動きだけでターンを切り替えられているか?
- 膝と足首を柔らかく使い、自然に衝撃を吸収できているか?
- リズムよく、スムーズに動けているか?
まとめ
- ベンディングはコブの吸収動作とターン切り替えに必要な動き
- 伸び上がらず、足元を引き付けるように切り替える
- 上半身を安定させ、膝と足首を柔らかく使ってスムーズな動作を意識する
- 整地でしっかりとベンディングの感覚をつかむことが重要
ということで、
このステップで 「ベンディング動作とは何か?」を理解し正しい動きを習得できれば…
次のステップでコブの中で実践的に活用していくことができます。